歩み
一般の人が「音楽」という言葉から連想するものといえば
おそらく
「たのしい」
「演奏」
「歌う」
「癒し」
・・・・
こういったものではないでしょうか?
確かにそれもあります。
ですが、音楽によって「恐怖」を感じたり「驚くほどの衝撃」を感じたりすることもありますよね。
それを効果的に使っているのが映画音楽でもありますが、、、
音楽療法では、そういった様々な音楽のもつ要素を利用して
アプローチしていきます。
音による対話、楽器演奏による筋肉への働きかけ、コミュニケ―ション、、、、
本当に様々な目的を持って意図的に音楽アプローチをしていくのが音楽療法です。
でも、薬の効果とは違って劇的に改善されたことが分かるわけではなかったり
長期的に見ていく必要があったり
一歩進んで二歩下がるを繰り返すときもあったり・・・
それでも見守り続けてくださるご家族の皆様がいる環境は
子どもにとってとても安心のできる環境で、そういう安心感を感じられている子は必ず大きく成長するときがくるものです。
音楽療法士と遊んでいるようにしか見えない音楽療法も
色んな小さな駆け引きをしながらセッションをすることも多くあります。
そんな様子を見ながら
「こんなことをすることがあるなんて」
「先生の様子を伺いながら音を出したり動きを変えている子を見て感動した」
など色んなお言葉をいただけます。
もちろん私は音楽の力を信じて音楽療法士としてアプローチしていますが
全ては子供たちが持っている力だと思っています。
ベストなタイミング、ベストな心の状態、ベストな関係性
これが合わさったときに私もびっくりするくらいの反応を見せてくれることがあります。
「先生と音楽するようになって変わりました」と言っていただけることもありますが
私もきっと関わる全ての子どもたちのおかげで私自身の音楽もまた変化していけているように感じています。
それは音楽療法だけでなくピアノレッスンの子どもたちに対しても同じ気持ちです。
これからも子供たちと一緒に
成長していけるようひとりひとりと歩んでいきたいなと思います。
0コメント