音楽療法とは

手と手を繋ぎ、音を紡いで・・・・


今と未来を彩り豊かに
自分らしい人生を歩むお手伝いします♪

・・・目次

 ♪ 医療的ケア児(看護を必要とするお子様へ)の音楽療法

 ♪ 発達障がい児への音楽療法

 ♪ ターミナルケア・緩和ケアを必要とする方への音楽療法

 ♪ 高齢者への音楽療法

 ♪ 音楽療法って?疑問を解決

 ♪ 音楽療法で使用する楽器紹介

 ♪ レッスンと音楽療法の違い

 ♪ 音楽療法によって期待できる効果

音紡ぎの対象者

♪ 医療的ケア(在宅看護)を必要とするお子様

♪ 重症心身障がいを抱えているお子様

♪ 発達障がいを抱えているお子様

♪ ターミナルケア、緩和ケアを必要とする方

♪ 高齢者


♪医療的ケア(在宅看護)を必要とするお子様の場合

・子どもの状態への不安、これからの不安

・何か遊びをしてあげたいけれど、介護や医療的ケア、家のことに追われてなかなか遊び事を落ち着いてしてあげられない


・もっといろんな刺激を感じてもらいたい

・療育やお預かり施設に通って刺激を・・・と思うけれど、なかなか多くは出られない

・もっと笑顔が見たい

・できることを増やしたい

・いろんな刺激から生まれる新しい反応をたくさん見たい

・言葉は無くてもコミュニケーションをもっととりたい。


いろんな想いを抱えていらっしゃるお母さまやお父さまはたくさんいらっしゃると思います。

音楽療法は、
その保護者様の不安や、悩みの解消、またはお子様の成長や発達、新たな反応、表情を引き出す手助けをするものです。


ひとりひとりの呼吸に合わせて、しっかり一瞬一瞬の状態確認をしながら音楽療法をすすめていきます。

セラピストとお子様と直接手と手で触れ合いながら一緒に楽器に触れ、音を奏で、ひとつひとつの動き、音に対するお子様の些細な反応も見逃さないようにしています。

また、音楽療法をご自宅ですることによって、日ごろの疲れが溜まっているお母さまの息抜きの時間にしていただくことも大切な要素だと考えています。一緒に参加していただいてお子様と楽しんでいただくこともいいですし、その間家のことをしていただいたり、またはゆっくり過ごしていただく時間としています♪


音楽療法の活動を通して

いろんな体験をし、またその「楽しい」体験が今まで見られなかった反応を引き出したりもします。

もっと楽器に触れたいと意図的に腕に力が入ったり、リズムを刻むように指が動いたり・・・。

音楽が聴こえ始めると、目をしっかり見開いて音が鳴るほうを追視し始めたり、頬が緩み笑顔を見せてくれる子もいます。


音楽の力によって、様々な反応を導き出し、日ごろの生活においての新しいコミュニケーションツールとなったり、成長を促し、お子様だけでなく保護者様が自分らしく楽しく毎日を過ごしていただく助けとなれればと考えております。


(私自身医療型特定短期入所で介護職員兼音楽療法士として働いた経験もありますので、安心してお受けしていただけます。)


♪発達障がいなどを抱えたお子様の場合

・学校でうまく順応できなくて困っている

・集中力がもたず、5分椅子に座っていられない

・コミュニケーションがうまくとれない

・混乱し、パニックになることがある

・忘れ物が多い、片付けが苦手


発達障がいを抱えたお子様は、見えている世界が違う、とも言われています。脳の配線が違う、と表現されることもあります。

取り入れる情報収集量、それを処理する機能、、それがうまくかみ合っていないことで「集中力がない」「落ち着きがない」と言われることもあるでしょう。

また、なかなか他者とコミュニケーションをとることが難しいお子様もいらっしゃるかもしれません。


お子様自身も生活する中で、様々な不安や恐怖、ストレスを抱えながら生活していると思います。


音楽には正解も不正解もありません。

「楽しい」「成功」体験から、セラピストや他者に認められることから始まる音楽療法は、お子様の中にある不安や恐怖を解消しやすく、自己を表現しやすくなります。私はそういった「容認」を大切にしています。その中で、お子様ひとりひとりが抱える悩みや困っていることを音楽を通して解決していき生活に役立てていくのが、障がい児を対象とした音楽療法の一番の目標となります。


また、音楽には必ず「終わり」があります。その終わりがあることで、お子様自身も見通しが立てやすく、はじめはじっとしていられなかったお子様でも一曲の間落ち着いて活動できるようになり、段々その時間が長くなってきたりもします♪
見通しが立てやすい音楽は、発達障がいを抱えたお子様にとって安心して活動しやすい場となりやすいのです。そういった活動の積み重ねが、日常の生活においても一つの活動に集中できる「集中力」「適応力」へと繋がります。


♪ターミナル・緩和ケアのための音楽療法

・自分らしく毎日を過ごしたい

・穏やかな心を保ちたい

・リラックスする時間が欲しい


音楽は痛みを緩和させ、投薬の量を減少させる、という研究発表が多数されています。

お好きな音楽を一緒に歌唱、もしくは演奏したり、鑑賞することで本来のご自分を取り戻し、会話を促進します。その中で抱えている不安や恐怖、ストレスを緩和し、リラックスした時間をすごしていただけたらと思っております。

また、ご自宅での音楽療法ならではのご家族も一緒に音楽療法に参加していただくことで、ご家族の方々の心の安定やご家族間の明るい会話にも繋げることができたらと考えております。


♪高齢の方のための音楽療法

・いくつになっても自分らしく過ごしたい

・生きがい感を感じたい

・社会との繋がりが欲しい

・脳トレをしたい

・認知がすすんだ家族のケアとなるものがほしい


音楽は脳と深い関係があります。高齢の方への音楽療法は「回想法」といって懐かしい曲、対象者の方にとって馴染みの深い曲を効果的に使用し、長期記憶や短期記憶を刺激し脳を活性化します。また、音楽療法の中で一緒に歌唱したり歌いながら身体を動かすことによって、嚥下機能の維持・向上や、身体機能への働きかけていきます。音楽療法を受けていただくようになって、「徘徊が和らいだ」「奇声をあげなくなった」「穏やかな表情になった」というお話を多くいただいてきました。音楽はまた、介護を必要とする方だけでなく、介護予防としても音楽療法は有効的だと考えられています。

※音楽が脳に与える影響などについては下記の「音楽療法によって期待できる効果」で詳しく説明いたします。


音楽療法って・・・?疑問を解決!

音楽療法では、まずアセスメントを行います。

ひとりひとり性格も違えば、悩みごと、抱えているものも様々。また音楽の嗜好も様々です。

まずはしっかりと聞き取りをし、「アセスメントセッション」を行いお一人お一人の反応などをしっかり見て、検証し、問題点などの解決に向けた目標を立てプランを作成していきます。

音楽療法では、必要に応じて様々な楽器を使用します♪

↓↓↓その一部をご紹介↓↓↓

こちらはほんの一部ですが、このような楽器を場面や目的に応じて様々な方法で使用していきます♪

時にはその楽器本来の鳴らし方ではないやり方で演奏することも・・・♬


楽器を演奏することは、腕や指先だけでなく、全身の運動能力を使います。また、楽器から伝わる振動などから様々な感覚刺激を得られます。


そういった活動を重ねることで、様々な障がいを抱えた方々の心や身体だけではなく、生活を豊かにするために音楽を利用することが音楽療法の最大の目的となります。


※ターミナルケアや緩和ケアのための音楽療法でも、必要に応じて楽器に触れていただくこともありますが、ほとんどが歌唱や鑑賞での音楽療法になります。


音楽療法とレッスンの違いは・・・?


大きな違いは、演奏技術の向上を目的とするかしないか、という点だと思います。

音楽療法は演奏技術を高めることを目的にはしません。対象者となるクライエントの生活において困っていることや抱えている問題を解決することや、なによりも自分らしく生き生きと輝く人生を支援することが目的となります。

音楽療法における「音楽」は、治療で言うと「薬」。リハビリで言うと「機能訓練のためのマシン」といったところでしょうか。音楽と他のものとの大きな違いは、一つ一つの動作が音となって返ってくる「聴覚フィードバック」があることでしょう。この「聴覚フィードバック」が次の動作への動機づけになり、それが「やる気」「達成感」となって、「訓練をしている」感覚なく楽しく行えるものとなっています。

「音楽」という手段の中にも様々な手法があります。

・楽器演奏(指先を使う演奏、腕の力を使う演奏、脚を使う演奏など・・・)

・歌唱活動

・鑑賞

こういった手段を駆使して、お一人お一人の目標に合ったオンリーワンのプログラムを作成し音楽療法は進められていきます♪

音楽の情緒的働きも大切な要素♬

きっとみなさんが「音楽療法」と聞いて一番に思いつく要素はこれだと思います。

音楽には人をリラックスさせる効果がある。これは皆さんにもご経験のある一番音楽療法を身近に感じられることではないでしょうか。音楽にはたしかに情緒的働きがあります。

ですがそれは、「リラックス(癒し)」だけではありません。「興奮させ」「気持ちを高ぶらせる」音楽もあります。

音楽療法ではまず「共感すること」を大切にセッションを進めていきます。

落ち着きなく5分と椅子に座っていることが難しいお子様の場合、落ち着かせるために急に静かな曲を使用したところでこちらが求めている(落ち着く)反応が返ってこないことがあります。そこで「音楽」で共感するのです。これを「同質の原理」といいます。

マーチのリズムなどテンポ感のあるキレのいい音楽を使用することで、高ぶっている気持ちに同調し、情動を発散することから始めます。

このように「気持ちを高ぶらせる」「気持ちを落ち着かせる」「リラックス」などといった、音楽の持つ性質を利用して音楽療法を受けてくださるクライエント様と向き合っていくのです。




音楽療法によって期待できる効果って???

・心の安定

・身体機能の維持・向上

・嚥下機能の維持・向上

・適応力、協調性を養う

・他者とのコミュニケーション力や関わる術を習得する

・発語を促し、また発音の明瞭化や言葉の理解を深めることに繋がる

・ボディイメージを促す(日常生活動作がスムーズにできるようになることが期待できる)

・多動性のあるお子様にとって、「はじまり」と「おわり」が明確である音楽を通して、法則性を習得できる

・聴覚過敏、触覚過敏のあるお子様にとっていろんな楽器の音や感触の刺激を通して、許容範囲を広げる手助けになる

・様々な器官を刺激し、脳を活性化する

・充実感を高め、意欲向上に繋がる

・前向きに何事にも取り組む、新しいことに挑戦する気持ちを支える

・集中力UP、記憶力UP


音楽療法はすぐに何かしらの反応や効果が出る方もいらっしゃればそうでない方もいらっしゃいます。

ですが、継続して「続けていく」ことで少しずつ、あるいはある日突然驚くほどの効果が出てくることもあります。

これが「音楽の持つ力」なのです♪

効果が期待できる理由は・・・・?

「音楽は脳にいい!」

音楽は、メロディやリズム、ハーモニー、音色、強弱、高低などの様々な「音」の集まりでできています。 音は振動となり耳から脳へ伝わります。また、その振動は耳の器官だけでなく、肌にも伝わり、その耳や肌から脳へ伝わることでさまざまな感覚を刺激します。 メロディを聴いて歌詞を思い出す、音程やリズムを認識して歌う、楽譜を見て演奏するなど音楽を楽しむことで、 同時にいくつもの脳・神経の機能が働くのです。それはもう本当に脳の中で様々なところが反応しています。(↖左上の絵のように)

何百もの神経細胞がたった一つの音楽によって活性化されるとも言われています。それを、無意識の中で処理しているのですからすごいですね♪

「音楽と脳の関係」

音楽と脳に深い関係がある、という言葉を聞いたことはありますか?

音楽がなぜ、人に受け入れやすいものであるかというと・・・それも脳との深い関係によるものなのです♪


脳の大脳辺緑系というところに音楽は直接伝わる、と言われています。ここは人が幸せを感じるときに分泌される「エンドルフィン」という物質が分泌されるところでもあります。エンドルフィンは「幸せホルモン」とも呼ばれる物質です♪それが音楽を聴いたり演奏したり歌ったりすることで、多く分泌される、と研究によって明らかになっています。これは精神安定や幸福感といった効果がみられるものです。

またそれと同時にドーパミンといわれる物質も分泌されると言われています。これもエンドルフィンと同じ。幸せを感じる物質です。また、ドーパミンはやる気や幸福感だけでなく、感情や意欲、思考などの心の機能にも大きく関与しているとも言われています。これはポジティブになったり、集中力UPの効果もあると言われています♪

これが、乳幼児から高齢者まで幅広く様々な世代や障がいや疾病の有無に関わらず、音楽療法を受けていただきやすい一番の理由ではないかと思います。音楽療法だけでなく、リトミックやピアノレッスンにおいても同じことが言えるでしょう。

「音楽は刺激そのもの」

楽器は、耳から聞こえてく音だけが刺激だと思っていませんか??

実はそれだけではありません♪

聴覚刺激はもちろんですが、その他にも楽器へ触れることによる「触覚刺激」や「固有覚刺激(筋肉や骨への感覚刺激:筋肉を使うときや関節の曲げ伸ばしによって生じる感覚のこと)」楽器などを見ることによる「視覚刺激」

など、様々な刺激を与えることができるといわれています。

お子様の場合、この様々な刺激によって発達・成長を促していきます。これは音楽療法だけでなく、リトミックやピアノレッスンにおいても同じことが言えます。

「歌うこと」

歌うことはそれ自体が口腔ケア・嚥下機能訓練にもなると言われています。

歌うことは呼吸を促すことだけではなく、唾液分泌も促しドライマウスを予防することも期待できると言われています。さらには、お口の周りの筋肉である口輪筋や表情筋など食べ物を正しく噛むために必要な筋肉を鍛え、噛んだものを飲み込むために必要な喉の筋肉も鍛えられます。嚥下機能だけでなくリフトアップ効果もあるので若返り効果も期待できます♪

また、メロディー(音の高低)を認識、処理し歌うことは脳の右脳、左脳を両方活性化させるとも言われています。新しい歌を覚える、という作業をするとより効果的だと言われています。(←左の脳の絵のように右脳と左脳が同時に頑張って処理しようとします)

また、音楽を聴くだけでなくさらに歌うことによって、先ほど述べた「幸せホルモン」が増強されます。さらに全身の血行促進効果もあると言われています。

↓下にある図がまさにこれを表したもの。

「歌って幸せループ♡」

ホームページのトップページに公式LINEのボタンもあります♪
お問い合わせは公式LINEからもお受けできます^^